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第三回 「女性の性器や仕組み」

執筆者の写真: 理恵 小西理恵 小西

こんにちは、輝き製作所 事務局です。

中高生を対象にした性教育セミナー3回目のレポートです!

この日は朝から曇りがち。雨もちらほら降る中で今回も男女含む15名が参加して下さいました。

新しいお顔もいつものお顔も元気にご参加くださってとても嬉しかったです。

 

 

第三回目となる今回は2024年4月に開催。

年度が切り替わったばかりのタイミングですが、中学生から高校生になった生徒さんもいらして、どことなく“青年感”が増したような雰囲気でした。

 

 

今回は 「女性の性」 についての講義。

まずは、第一回で学んだプライベートゾーンの思い出しから始まり、前回の「男性の性」と同様に、性器の仕組みから、マスターベーションの注意点、生理の仕組みや生理の時の話まで盛りだくさんでした。

 

・女性器ってこうなってるよ

・女性にも性の欲求はあるんだよ

・生理用品てこういうもの、実際に触ってみよう

 

 

 

 

 

 

男性器と違って女性器は体の中に入っているので、図説で丁寧に説明していきます。


“卵子はここを通って移動していきます”

 

そして、性器の仕組みだけではなく、女性の身体は妊娠をし新しい命を育む役割を担っているので、そのきっかけとなる受精の様子を動画で確認します。

 


“精子が卵子に到達して受精・着床したら妊娠です”

 

妊娠についてはまた別の講義で触れていく予定とのことでしたが、女性器の仕組みの話から妊娠を省いてしまうのには無理がありますよね。 受精や細胞分裂の様子を動画で確認することは生徒さん達だけでなく、まだ観たことのない大人にも是非ともその神秘を感じてもらいたいものです。

 

続いて、女性のマスターベーションについて。 

「女性にも性欲はあるんですよ」 

「性欲を満たすとオキシトシン(幸せホルモン)が分泌されます」 

「もちろん性欲がないのも悪い事じゃないよ」

女性の性に関しては触れにくい風潮にありますが、大人に聞いたマスターベーションに関するアンケート結果も用いて解説していきます。

マスターベーションはしてもしなくてもいい、自分の判断でOK、みんな違って大丈夫、とやさしくお話していきます。

 

 

10分の休憩を挟んで、後半は生理の話。

「生理とは、赤ちゃんを産むことができる大人の身体になった証です。」

女子には、「生理痛は人それぞれ症状が違います。対処法も人によって違うので、自分の身体に合った方法を見つけましょう。」

男子には、「生理中だという事を知られたくない人もいます。どうかからかったりしないでね。」、どう語り掛ける理恵さん。

ナプキンやタンポンの種類(素材・肌触りの違い・吸水力の違い)についての説明から、ナプキンの付け方・捨て方を解説。

ナプキンやタンポンが使えない人には経血吸水ショーツの紹介をメリットデメリット含め説明していきます。

 

続いては実際に生理用品を触ってみます。

種類の違うナプキンとタンポン、そして水を用意。

40ml、100ml、120mlの水を計量して、生理用品に染み込ませてみます。


“お水を生理用品に染み込ませてみたらどうなるかな?”

 

始めは各々その触り心地や重さなどを確かめていた男子生徒さん達でしたが、そのうち、数人が「付けてみたい!」と実際に装着し始めました。

乾いたナプキンから水を含ませたナプキンまで、興味津々で体験していた彼ら、「ずれる」「ごわごわする」「気持ち悪い」「冷たい」などそれぞれ感じたことを口にしていました。

 

性欲やマスターベーションは男女問わず平等に存在するものですが、生理は男性には理解し得ることはないですよね。

ましてや生理用品なんて、正直なところ、男性にとっては知らなくても生活に困ることはありません。

そんな中このセミナーを通して、ともすれば一生触ることのなかった生理用品を、触れるだけではなく実際に体験してみるというのはとても貴重な経験になったのではないでしょうか。

 

 

参加してくださる生徒さんの大半は男性です。今回のような生理用品に触れてみるなんて、一見男性には関係のないことと捉えられてしまうかもしれません。ですが、成長していく上で性的欲求が高まり女性と触れ合いたいと思うことは自然なことです。その時に、女性の身体の事や生理の大変さを少しでも感じることが出来れば、思いやりのある関係性が築けることに繋がっていくのではないでしょうか。

 

最後に、「生理中に男性ができる事は何ですか?」 というご質問がありました。

「僕にできる事ある?と聞いてみてください」 と理恵さん。生理中の症状や辛さの度合いは個人差がかなりあります。

これを読んでくださっている男性の方も、パートナーやご家族の方が辛そうにしていたら、何かできる事ある?と聞いてみてください。

きっとその言葉だけで安心してもらえるのではないかと思います。

 

では次回(2024年6月開催)のレポートもお楽しみに!

 

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